クリスマスイブに、彼女とはじめて大人向けホテルに行くことができた彼氏。~立川心療内科マンガ


◆ 相手の心をつかむ魔法の言葉。「はじめて」が持つ意外な威力とは?

誰かに食事に連れて行ってもらったとき、あるいは素敵な場所に案内してもらったとき、どんなリアクションをしていますか?

「美味しい!」
「すごい!」

ももちろん素晴らしい言葉ですが、実はそれ以上に相手の承認欲求を満たし、
深く感動させるキラーフレーズがあります。

それは、「こんなの、はじめて!」という言葉です。

◆ 「はじめて」がもたらす万能感

人間は、何かを一緒に体験した相手から「はじめて」と言われると、無条件に嬉しくなり、感動するようにできています。

なぜなら、そこには
「自分が相手の未知の扉を開いた」
「自分のエスコートによって、相手の世界を広げてあげた」

という、ある種の万能感が生まれるからです。

「あなたのおかげで、新しい感動を知ることができた」

というメッセージは、相手にとって何よりの報酬となり、「連れてきてよかった」という深い満足感につながります。

◆ 喜びは「全力」で伝えよう

そのため、誰かに何かをしてもらったときは、恥ずかしがらずに大喜びしてあげることが大切です。
そして可能であれば、その喜びの中に意図的に「はじめて」を混ぜてみてください。

「こんな美味しいお寿司、はじめて食べました」 「こんな素敵な景色、はじめて見ました」

この一言があるだけで、相手のあなたに対する好感度や、「また喜ばせてあげたい」という意欲は格段に跳ね上がります。

◆ 嘘はつかず「条件付き」で伝える

とはいえ、大人になれば経験値も上がり、本当の「初体験」は減っていくものです。
もちろん、相手を喜ばせるためだからと言って、知っているのに「知らない」と嘘をつく必要はありません。

そんな時は、「条件付きの『はじめて』」を使いましょう。

例えば、二回目に行った場所ならこう伝えます。

「ここに来るのは二回目だけど、こんなに楽しいのははじめて!」
「この料理は知っていたけど、こんなに美味しいの、はじめて!」

「(あなたと一緒だから)はじめて」

というニュアンスを加えることで、嘘をつかずに相手のプライドを満たし、特別な体験として共有することができるのです。

◆ まとめ

「はじめて」は、相手への最高のリスペクトであり、プレゼントです。
これからの会話の中に、ぜひ意識して取り入れてみてください。

今回の話、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

(完)