ネットで得た知識を正直に伝えてしまった男。~立川心療内科マンガ

◆ クリスマス前の告白は成功しやすいって本当?

街中がイルミネーションで彩られる季節になりました。
さてよく、こんな噂を耳にしませんか?

「クリスマス前は人肌恋しくなるから、カップルが成立しやすい」

これって単なる都市伝説なんでしょうか?
それとも、実際にチャンスなんでしょうか?

実はこれ…… 間違いでもないのです。
今回は、統計データと心理学の視点から、「クリスマス前の恋愛事情」について解説します。

◆ 統計が示す「12月の奇跡」

実は、Facebookのデータサイエンスチームによる調査があります。

その調査によると、クリスマスの時期は1年の中で、
「交際ステータス」が「交際中」に変わる数が、最も増えるタイミングの一つ だということが分かっています。

さらに、日本の婚活サービスなどが実施するアンケートでも、毎年似たような結果が出ています。

「約7割〜8割の独身男女が、クリスマスは恋人と過ごしたいと思っている」

つまり「クリスマスまでになんとかしたい!」 という駆け込み需要は、間違いなく実在するということです。

◆ 人は「つながり」を求める生き物

なぜ、私たちはこの時期にこれほど焦るのでしょうか。
理由はシンプルです。 人間は「社会的動物」だからです。

私たちは本能的に、他者とのつながりを求めて生きています。

特に、気温が下がって夜が長くなる冬。 寒さを感じると、本能的に「身を寄せ合いたい」「温もりが欲しい」という欲求が高まるのは、生き物として当然のことなんです。

◆ 「みんなと同じ」で安心したい

さらに拍車をかけるのが、日本のクリスマス特有の空気感です。

街を見渡せばカップルだらけ。 テレビもネットも恋愛一色。

そうなると、こんな不安がよぎります。

「自分だけ独りなのは不自然じゃない?」
「みんな楽しそうなのに……」

「人と一緒であるのが当然」 という社会的なムードの中で、そこに合わせて安心したい。

そう思う心理が働くのは、極めて自然なことなんです。

◆ 告白は「有効」だけど「絶対」じゃない

以上の理由から、結論を言うと……

クリスマス前の告白やアプローチは「非常に有効」です。

相手も、 「この時期に一人は寂しい」 「誰かとイベントを楽しみたい」 と思っている可能性が高いからです。

普段よりも、OKをもらえるハードルが下がっている、 いわば「ストライクゾーンが広がっている状態」と言えます。

ただし! 一つだけ気をつけてほしいことがあります。

それは、 「絶対に成功するわけではない」 ということ。

いくら寂しいからといって、相手は「誰でもいい」わけではありません。

焦りすぎて相手の気持ちを無視したり、 関係性がゼロの状態で突撃したりすれば……
当然ながら、散ります。気をつけましょう。

◆ さいごに

「寂しい時期だからこそ、誰かと温かい関係を築きたい」

その思いが伝われば、 きっとこの時期独特の空気が、あなたの背中を押してくれるはずです。
念のため覚えておいていただければ幸いです。

今回の話、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

(完)