ドラえもんを見ていて、ふと気づいちゃったお母さん。~立川心療内科マンガ



◆ 「幸せにしてくれる人」を探すほど、苦しくなる理由

結婚を考えるとき、つい出てくる言葉があります。
「自分を幸せにしてくれる相手がいい」

一見すると、とても自然で正しい願いに見えます。
ですが、心理学の視点から見ると、ここには少し落とし穴があります。

人間関係において
「相手が自分を満たしてくれるはずだ」と期待が強くなるほど、
満たされなかったときの失望や不満も大きくなりやすいのです。

これは、幸福を相手任せ(他力本願)に置いてしまう状態とも言えます。

◆ 「幸せにしてあげたい」という向きが生むもの

一方で、心理学ではこんなこともわかっています。

人は
「与える側」に立っているときのほうが、
長期的には幸福感が安定しやすい。

これは、感謝や親切が
相手だけでなく、自分自身の感情にも良い影響を与えるためです。

・相手を気にかける
・感謝を言葉にする
・小さなことでも褒める

こうした行動は、
相手を幸せにするだけでなく、
「自分は価値ある関係を築いている」という感覚を自分に返してくれます。

◆ 関係は「交換」ではなく「循環」でできている

結婚やパートナー関係は、
「どちらが多く与えるか」の競争ではありません。

心理学では、良好な関係は一方通行ではなく、循環によって保たれると考えられています。

自分が先に与える

相手が安心する

相手も自然と返そうとする

この流れが生まれたとき、
関係は無理なく続きやすくなります。

逆に、「相手がまず幸せにしてくれないと動けない」
という姿勢は、相手にも重荷になりやすいのです。

◆まとめ
「自己犠牲をしろ」という話ではありません。

幸せは、相手から一方的にもらうものではなく、
日々の関わりの中で少しずつ育っていくものです。

そのためには、
「まず相手が何をしてくれるか」よりも、
「自分はどんな関わり方ができるか」を考えてみることに、現実的な意味があります。

誰かを幸せにしようとする姿勢は、
巡り巡って、自分自身の安心感や満足感にもつながります。

「この人を幸せにしてあげたい」と自然に思える相手かどうか。

それは、条件や肩書きよりも、
関係が無理なく続いていくかどうかを左右する大切な感覚なのかもしれません。

今回の話、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

(完)