料理研究家による、行くところまで行っちゃったズボラ飯~立川心療内科マンガ

◆ ズボラになりたくなる本能
『できるだけ楽をしたい』
こう思ってしまうのは、意志が弱いからでも、怠け者だからでもありません。
実はこの考え方は、人間に備わったごく自然な本能です。
人間は進化の過程で、
なるべく労力を使わず、消費カロリーを抑えた個体ほど生き残りやすかった
という歴史があります。
つまり
『楽をする=生存戦略』
だったわけです。
だからこそ、
・簡単な食事
・考えなくていい選択
・最短ルート
を求めるのは、脳にとって極めて合理的。
ズボラ飯を欲するのは、むしろ正常なのです。
◆ ただし「楽」だけが続くと、人は鈍っていく
問題は、
楽をすることそのものではなく、それが続きすぎること。
心理学では、人は刺激が少なすぎる環境にいると
・意欲が下がる
・思考が単調になる
・新しいことを避ける
といった状態に陥りやすいことが分かっています。
ズボラ飯が悪いのではありません。
毎日それしか選ばない状態が、
知らないうちに『怠惰』へと傾いてしまうのです。
◆ 大事なのは「少しだけ好奇心を刺激する」こと
そこで大切になるのが、
毎日ほんの少しだけ好奇心を刺激することです。
いえ、完璧を目指す必要はありません。
ただし、同じことだけを繰り返さない。
この『ちょっとした変化』が、
脳を活性化させ、
生活全体の満足度をじわじわ上げてくれます。
◆ それにしても「ズボラ飯レシピ本」って…
余談ですが、
よく『ズボラ飯レシピ』の本が売られていますよね。
正直なところ、
『ズボラを求める人が、本を買ってまで料理するだろうか?』
と、ふと疑問に思ってしまいます…。
ズボラの本質は
『考えたくない』『調べたくない』です。
そう考えると、
あれが売れているのは
『ズボラになりたい気持ち』ではなく、
『ちゃんとしたい気持ち』がまだ残っている証拠
なのかもしれませんね。
◆ まとめ
人は本能的に楽を求めます。
それは悪いことではありません。
ただし、
楽だけに身を委ね続けると、
気づかないうちに心と頭が動かなくなります。
ですので、ズボラと好奇心。
この2つをうまく共存させることが、
長く気持ちよく生きるコツなのかもしれません。



