潔癖症すぎるアイドルの握手会。~立川心療内科マンガ

◆「潔癖症」は病気のサイン? 不潔恐怖が生活を脅かすとき
日常生活において、清潔好きであることは良いことですが、
「潔癖症」という言葉で表される極端な清潔へのこだわりは、時に本人の生活を大きく制限してしまいます。
実はこの「潔癖症」の多くは、単なる性格や習慣ではなく、
正式には「不潔恐怖」という心理的な症状であり、強迫性障害(OCD)という病気の一種として現れるものです。
今回は、潔癖症が抱える心のメカニズムと、その症状が生活に支障をきたし始めたときの、受診の目安について解説します。
◆ 「不潔恐怖」は強迫性障害(OCD)の代表的な症状
「潔癖症」と呼ばれる状態は、心理学や精神医学では、強迫性障害のサブタイプである「不潔恐怖」に分類されます。
強迫性障害は、大きく分けて以下の2つの要素から成り立っています。
- 強迫観念: 自分では抑えられない不安や考えが、繰り返し頭に浮かぶこと。この場合、「汚い」「細菌がいる」といった強い不安がこれに当たります。
- 強迫行為: その不安を打ち消すために、特定の行為を繰り返してしまうこと。この場合、「何度も手を洗う」「長時間かけて掃除をする」「モノを消毒し続ける」といった行為がこれに該当します。
不潔恐怖は、「汚染されることへの強い恐怖」によって、生活に必要な行動までが妨げられてしまう状態です。
◆ 日常のこだわりと病的な症状の境界線
「手洗いに人一倍こだわる」「公共のトイレのドアノブを触るのが苦手」といった程度のこだわりは、
誰にでも多かれ少なかれ思い当たることがあるでしょう。これは、人間が持つ自然な衛生意識や不安傾向の一部です。
しかし、そのこだわりが以下のような状態になり、
生活に具体的な支障をきたし始めたら、それは病的な症状である可能性が高く、専門的なケアを検討すべき目安となります。
- 時間の浪費: 手洗いや掃除に1時間以上など、過度に時間を取られてしまう。
- 健康への影響: 頻繁な手洗いや消毒によって肌が荒れてしまう、赤くなるなどの身体的な問題が生じている。
- 社会生活の障害: 汚染を恐れるあまり、外出を避ける、仕事や人間関係に支障が出ている。
◆ 一人で悩まず専門機関へ
潔癖症(不潔恐怖)は、意思の力だけで解決するのは非常に困難です。
それは、脳の機能的な偏りによって引き起こされる病気だからです。
もし、ご自身の「潔癖」が生活の邪魔をしていると感じたら、
勇気をもってメンタルクリニックや心療内科へ相談していただけたらと思います。
適切な治療によって、生活の質を大きく改善することが可能です。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)



