野球選手が「ボールが止まって見える」のと同じく、ゾーンに入ったキャバクラ嬢。~立川心療内科マンガ

◆ ゾーンとは何か

スポーツや仕事、勉強中に
「気づいたら没頭していた」
「考えなくても体が動いていた」
そんな経験はないでしょうか。

この状態は一般に「ゾーン」と呼ばれ、
心理学ではフロー状態(flow state)として研究されています。

ゾーンとは、
テンションが高い状態でも、興奮している状態でもありません。

頭が静かで、行動だけが自然に続いている状態
それがゾーンの正体です。

◆ ゾーンは「集中力」だけでは生まれない

ゾーンというと
「強い集中力が必要」と思われがちですが、
集中するだけではゾーンには入りません。

心理学では、ゾーンが起きやすい条件として

・やるべきことが明確
・難しすぎず、簡単すぎない
・自分の技能と課題の難易度が合っている
・失敗や評価への不安が少ない

といった点が挙げられています。

つまり、

何をすればいいか分かっていて、無理のない挑戦

この状態がそろうと、人は自然とゾーンに入りやすくなります。

◆ ゾーンに入りやすくする現実的な工夫

心理学的に有効とされている方法は、とても地味です。

・作業を細かく区切る
・「今やること」を一つに絞る
・完璧を目指さず、まず始める
・評価や結果はあとで考える

特に重要なのは、

考えなくても始められる形を作ること

ゾーンは「始めてから生まれる状態」であり、
始める前に作るものではありません。

◆ ゾーンは誰にでも起こりうる

ゾーンは才能のある人だけのものではありません。

・慣れた作業
・繰り返してきた行為
・安心できる環境

こうした条件がそろえば、
誰でも一時的に体験することがあります。

大切なのは、
ゾーンに入ることを目的にしないこと。

淡々と続ける中で、
気づいたら入り込んでいた
それくらいの距離感が、最も現実的です。

今回の話、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

(完)