未来を占う、邪馬台国の女王卑弥呼。~立川心療内科マンガ

◆ 人はなぜ占いの言葉に「当たっている」と感じるのか
占いの言葉は、多くの場合とても抽象的です。
・努力すれば道は開ける
・焦らず時を待て
・身近な人との縁を大切にせよ
こうした言葉は、誰にでも当てはまる可能性があります。
それでも人は、「これは自分のことだ」と感じてしまう。
この現象は、心理学でバーナム効果(Barnum effect)と呼ばれています。
◆ バーナム効果とは何か
バーナム効果とは、
誰にでも当てはまりそうな曖昧な説明を、
自分だけに向けられた正確な指摘だと感じてしまう心理
のことです。
この効果は、1940年代に心理学者バートラム・フォアによって実験的に示されました。
同じ性格診断文を全員に配ったにもかかわらず、
多くの参加者が「非常によく当たっている」と評価したのです。
占いが「当たる」と感じる理由の多くは、
未来を言い当てているからではなく、
人が意味を当てはめにいく心の仕組みにあります。
◆ 占いは「信じさせる技術」でもある
占いの言葉には、いくつか共通点があります。
・断定しすぎない
・良い方向に解釈できる余地を残す
・行動次第で結果が変わる形にする
これによって、人は
「当たったら占いのおかげ」
「外れても自分の行動次第だった」
と、どちらの場合でも納得しやすくなります。
これは錯覚ですが、
人の不安を和らげ、決断を後押しする効果も確かにあります。
◆ 「信じること」と「頼り切ること」は違う
占いを少し信じて行動すること自体は、必ずしも悪いことではありません。
心理学的にも、
・不安が下がる
・決断がしやすくなる
・一歩踏み出す理由になる
といった効果は確認されています。
問題になるのは、
判断そのものを占いに委ねてしまうことです。
・考えるのをやめる
・責任を手放す
・現実の情報を見なくなる
こうなると、占いは支えではなく、思考停止の道具になります。
だからこそ、少し信じるのはいい。
考える材料にするのもいい。
でも、決めるのは最後は自分。
その距離感を忘れないことが大切だということを忘れないようにしたいですね。
今回の話、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)



