クレーターという欠点を気にするあまり、自分の本当の美しさに気がつかない女子。~立川心療内科マンガ


◆「ここさえ直せば自信が持てる」という思い込み

「この欠点さえ直せば、自信が持てるのに」
そう感じたことのある人は、決して少なくありません。

特に外見に関する悩みは分かりやすく、
美容整形や外見改善を繰り返してしまう人の中には、
この考え方に強くとらわれているケースが多く見られます。

しかし心理学的には、
欠点を修正することと、自信が生まれることは別問題
であることが知られています。

なぜなら「自信がない状態」では、
一つの欠点が解消されると、脳は次の不安要素を探し始めるからです。

・ここは良くなった
・でも今度は、別のところが気になる
・それさえ直せば、きっと…

このループが続く限り、満足感や安心感は長続きしません。

外側を変えても、内側の評価基準が変わらなければ、
不安の焦点は移動するだけなのです。

◆ なぜ「次の欠点」が次々に見えてしまうのか

自信がないとき、人の心は
「安心できない理由」を探す方向に働きます。

そのため、

・欠点を直した直後は一時的に安心する
・しかし慣れてくると、その変化は“当たり前”になる
・すると、また別の不満点が浮かび上がる

という流れが起こります。

これは性格の弱さではなく、
脳が「危険や不足を見逃さないように設計されている」ためです。

つまり、欠点が増えているのではなく、
不安がある限り、探し続けてしまうのです。

だからこそ、「欠点をなくす」方向だけで自信を作ろうとすると、
終わりのない改善競争に入りやすくなります。

◆ 自信は「評価」ではなく「態度」から育つ

では、自信はどこから生まれるのでしょうか。

心理学では、自信とは
「自分をどう評価しているか」よりも
「自分をどう扱っているか」に強く影響されると考えられています。

ここで重要になるのが、言葉の使い方です。

「それも含めて自分だ」
「今の自分でも大丈夫」
「私は私をちゃんと扱っている」

こうした言葉を、
暗示のように、繰り返し自分に向けて使うこと。

これは根拠のない思い込みではありません。
認知心理学では、言葉の反復が自己認識を徐々に書き換えることが示されています。

最初は信じられなくても構いません。
大切なのは、「自分を否定しない態度」を言葉として積み重ねることです。

◆ まとめ

・「ここさえ直せば自信が持てる」は起こりやすい思い込み
・欠点を直しても、不安がある限り次の欠点は見えてくる
・自信は外見や評価より、「自分をどう扱うか」で育つ
・言葉を通して自分への態度を変えることが、長期的な安定につながる

自信は、劇的に手に入るものではありません。
日々の中で、少しずつ育っていくのです。

欠点を消そうとする努力よりも、
自分に向ける言葉を変えてみること。

その積み重ねが、
「直さなくても大丈夫だと思える自分」をつくっていきます。

今回の話、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。