大空を飛びたくて「鳥になりたい」と願ったら、その願いがちょっとだけ叶った女子。~立川心療内科マンガ

◆ 「空を自由に飛びたい」は、誰もが一度は思う

「空を自由に飛びたい」
この願望って、めちゃくちゃ普遍的だと思います。

子どもの頃に思った人も多いでしょうし、
大人になってからも、ふと空を見上げて「いいなぁ…」と思うことがあります。

飛べたら、移動も景色も人生も全部変わりそう。
自由の象徴みたいな夢です。

◆ でも人間が「鳥みたいに飛ぶ」のは、想像以上に無理ゲー

ここで一つ現実的な話をすると、
人間が鳥のように飛ぶのは、ほぼ不可能です。

「じゃあ翼があれば飛べるのでは?」
と思いがちですが、答えはNOです。

理由は単純で、
翼があっても、それを動かして浮力を得る筋力が足りないからです。

鳥は見た目が軽そうに見えて、実は
飛ぶための筋肉(胸筋)が異常に発達しています。

たとえばハト。
あのサイズ感なのに、体のわりに筋肉量がとんでもない。

つまり飛ぶためには

  • 体に比べて異様にデカい筋肉
  • 体全体の軽量化
  • 「飛ぶ」ために最適化された骨格と内臓

こういう設計が必要です。

人間はそもそも「飛ぶための構造」になっていません。

◆人間は頭が重すぎる

もう一つの致命的ポイントがあります。

人間は、頭が重い。

鳥は飛ぶために、骨を軽くしていたり、
余計なものを極限まで削って作られています。

一方、人間は

  • 大きい脳
  • 重い頭部
  • 二足歩行に最適化された体

このせいで、飛ぶための条件が圧倒的に不利です。

もし本気で「飛べる人間」を作るなら、
頭を小さくする必要が出てきます。

しかし頭が小さくなるということは、脳も小さくなるということ。

そうなると
「それ、人間の知性を保てるの…?」という問題に直撃します。つまり飛ぶためには、
筋肉だけじゃなく「人間らしさ」そのものを削る必要が出てくるわけです。


◆ 「飛ぶ」ためには、色々なものを犠牲にしないといけない

結局のところ、空を飛ぶというのは

  • 筋肉
  • 体重
  • 体の形
  • そして脳の大きさ

こういったものを全部「飛行用」に寄せないと成立しません。

つまり空を飛ぶことは、夢というより
進化の方向性を丸ごと変える話です。

「翼をつけたらOK」みたいな軽い話ではなく、
飛ぶことに人生(というか身体)を捧げる必要があります。

◆ まとめ

「空を自由に飛びたい」という夢は素敵です。
自分も願ったりします。

でも現実として、人間が鳥のように飛ぶには犠牲が大きすぎます。

筋力も構造も頭の重さも、全部が不利。
飛ぶために人間をやめる必要すらある。

よって結論としてはシンプルです。

我々は、とりあえず飛行機を使って飛ぶのが無難というわけです。

今回の話、何か少しでも参考になることがあれば幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

(完)